赤本とは 

赤本とはなんでしょうか? 超有名ではないですが知る人ぞ知る資料で巷では多くの人が知っている或いは所有していると思います。
表題が 魅惑の軍用無線機 第一巻 となっています。発行は株式会社三才ブックス 昭和59年11月15日第一刷です。
残念ながら第一巻だけの発行で終わっています。
編集に多大な協力をされた矢沢豊次郎氏によると関係者間で何か問題があってその後の出版は断念されたとの事でした
表紙です。画像の如く表紙の色が赤いです。
これが赤本と言われる理由でしょう。
写っている機器は超有名なR-390Aです。
画像では分かりませんが実物の書物の写真では銘板で機器名が確認可能です。それ程に鮮明です。

内部は解説ページは機器の写真が極めて鮮明で見たい箇所が良く判別出来ますし構造がよく分かります。
残念ながら解説ページの文章部分は紙質も写真頁ほど良くはなく写真もあまり鮮明ではありません。
又 最終箇所にある回路図は全体が小さめで部品の定数などは判別出来ない位です。

尚 途中にある識者の対談部分は興味深い内容で往時の無線機の情報が垣間見えて面白いです。

付記しておきますがこの位の鮮明な写真付きの情報誌は最近発行されておりません。
紙の質と写真原稿の印刷の質が当時の良さが分かります。
その割にはこの書籍の価格がリーズナブルです。
\2,000円でした。これは当時の物価を考慮しても格安でしょう。
送料はそれに対して一寸高くて\300円。
赤本の目次  少し拡大してもう少し見やすくした
最初の解説記事はR-390Aのメンテナンス方法です。
但し外観と筐体内部のクリーニングとユニットを据え付け後の調整方法を主体的に記述してあり故障修理方法は記述がありません。
Fair Radio Sales に詳細なテクニカルマニュアルが発売されています。
R-390Aの解説ページです。
この機器の外観とか内部構造とかの詳細な写真があって極めて参考になります。
機器を入手する前にまず見ておくと宜しい。

尚 JA2AGP 矢澤さんのHPでは本機に関する詳細な解説が記述してありますので是非とも参照して下さい。
R-388A即ち51J-4の解説記事です。
ここもR-390Aのページと同じく極めて鮮明な写真と解説が丁寧でとても参考になります。
見ているだけでも興味津々となります。